音楽ジャンル別にラインナップがあるという唯一無二な製品展開をしているCHORD&MAJOR。特定のジャンルの音楽を愛する人にはとても選びやすいのが良いですよね。
今回はそんなCHORD&MAJORの新製品イヤホン「Electronic Music Major01’16」をレビューしていきたいと思います。
質感と装着感
イヤホン本体の質感は非常に高いです。ステンレスのハウジングは丈夫で、外側にあしらわれたカーボンファイバーは高級感を高めています。
ウォームで心地よいサウンド
全体としては耳に痛い音は出さない、ウォームでリスニングライクなサウンドに仕上がっています。耳に優しく、長時間のリスニングでも疲れにくい音です。
低域はウォームでありながらブーミーではなく、キック音1つを見ても、音と音の間を正確に描写しています。このチューニングが絶妙で、この低域こそが本機のキモのように思いました。低域の量感と解像感を両立しているのが凄いですね。
中域はやや引っ込んだ印象ですがしっかり低域と分離され、音の配置が正しく感じられました。ボーカルは少し遠くドライな印象ですが、電子音楽を聞いた時には「ロボット感」が増長され丁度良く感じられます。
高域は伸びがよく、詰まったような感じがしないのが良いです。音の迫力との兼ね合いで音場は狭めな本機ですが、高域がよく伸びるので窮屈な感じはありません。過剰に刺さりそうな音については適度にマイルドにしてくれるため、耳にも優しいと思いました。